我が家の歴代ワンコのおやつジャーキーを10年以上作り続けてきたオーブンがついに壊れてしまいました。犬用になる前は人用として奉公してくれていたので、購入からは約20年。
一昨年くらいから温度調整やスタートスイッチの反応が鈍くなり、それでもだましだまし使ってきたのですが、ついにすべてのボタンが反応しなくなってしまいました。
修理好きなので一応分解修理を試みたのですが、そもそもは普通のオーブンレンジなので、ジャーキーを作る際に発生する大量の水蒸気を排出する仕組みがないため内部が錆だらけで、とても素人修理士の手に負えるものではありませんでした。
そうなると急いで代替えのものを用意しなければなりません。時次郎の生きがいの大部分はおやつです。
再度オーブンを購入してもいずれ同じ運命になることは明白なので、今回はドライフード専用の食品乾燥機を導入することにしました。
いろいろ比較検討してみた結果、食品乾燥機には重箱方式と扉のついた小型冷蔵庫のような形のものと2種類あることがわかりました。重箱方式はお手頃価格のものが多いのですが、重箱部分が嵩張って清潔に保管するのが難しいのと、毎週鶏胸肉4枚分のジャーキーを作り続けるハードユーザーには耐久性に問題がありそうなので、冷蔵庫タイプを購入することにしました。
こちらのタイプにもいろいろな機種があるのですが、国内メーカーで家庭用のものは静岡精機の「ドラッピーミニ」一択で、その他はほぼ中華メーカー。(amazon調べ)
というわけで、ここからは今回購入した「ドラッピーミニ(DSJ-mini)」を紹介したいと思います。
外観は小型冷蔵庫をひとまわり小さくした印象です。(W325×H484×D380mm)
中にはプラスチック製のメッシュトレイが4枚入っていて、そのほかに吸排気を調節するつまみが2ヶ所ついています。(説明書には吸気、排気の調整について記載がありますが、私はよくわからないので両方全開で使っています)
扉の操作パネルもシンプルで説明書を読まなくても使えるレベル。
思いのほか見た目が小さいので今までと同じ量を作ることができるか不安でしたが、実際にやってみると胸肉4枚分がちょうど収まるシンデレラフイット。
さらに今まではオーブンだったので120度前後の温度で3~4時間、途中で数回裏返す必要があるため作製中は手が離せなかったのですが、ドラッピーの場合は材料をトレイに並べて温度と時間をセットしたらあとはおまかせ。寝る前に仕込めば朝には出来上がっているので、ジャーキー係の私もずいぶん楽になりました。
肝心の仕上がりについては、これまでオーブンの時も「なかなかの出来栄え」と自画自賛していましたが、ドラッピーで作ったものは異次元でした。市販の無添加系製品と比べてもまったく遜色ありません。オーブン製に比べて加熱中の匂いもほとんどなく、脂っぽさも皆無。ドリップの流出もほとんどないので時次郎も喜んで食べてくれます。近所のスーパーで購入した完全ヒューマングレードの鶏肉を自分でスライスして100%無添加で作っているのですからこれ以上の安心はありません。
電気代もメーカーのホームページによると、50度設定24時間稼働で約100円とのこと。ジャーキーは12時間なので単純計算で1回50円。1ヶ月換算にすると、100グラム58円の時にまとめ買いした胸肉が5kgで約3000円+電気代200円で近所のクッキー(イエローラブラドール♀2歳)にお裾分けしても余りあるジャーキーが作れるのです。さらには自分用のドライフルーツを作ったりごぼう茶を作ってみたり、私自身の楽しみも増えました。
さて、ここまで良いこと尽くめのドラッピーですが2点マイナスポイントがあります。
まずひとつ目は本来ジャーキーを作るには温度が少し足りないこと。一般的には食中毒を防ぐために最低でも65度、できれば75度以上が推奨されています。ただし、これは私自身も胸肉を低温調理するのでその際に調べたのですが、鶏肉の場合芯温60度で40分間加熱すると殺菌できると言われています。
時次郎のジャーキーは厚さ5mm程度、60度設定(実際の温度計では63度くらいまで上がっています)で12時間加熱しているのでほぼ問題ないと自己判断した上で使っています。
もうひとつは、トレイが洗いづらいこと。網目の大きいザル状トレイの裏面に補強のための凹凸があるのでスポンジではなかなか上手に洗えません。そのためのブラシを100均で買ってきましたが手間がかかる上に綺麗になった気がしません、これはメーカーさんに改善してほしいところです。
とはいえ全体的に見ればとても良い買い物だったと思います。
同じようにワンコのおやつを手作りしている方や、フードドライヤーの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
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